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人物重視に傾く大学入試改革案を考えた国ってアホすぎないか?

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大学入試が大きく変わろうとしています。従来の知識量を問う試験から、知識を生かして自分で課題を解決する形の試験に改めようとする動きがあるようです。この話題は以前から出ていましたが、今朝の朝日新聞の一面に載っていたのは、前から言われていた国立大学の2次試験だけではなく、私立大学やセンター試験まで、この形の試験にすることを目指しているのだそうです。私はこの取り組みに関しては以前からずっと言ってきましたが、「アホだろうwww」と。知識を生かして課題を解決する。そういう試験制度に改める必要がどこにある!?そして、それを誰がどうやって入試で評価するんだ?公平に公正にそれができると思っているのか?こちらに関しても、それができると思っているのなら、本当にアホだろうと思わずにはいられない。この人たちは一体どれだけ完璧な人間を想定しているの?

 

1ついえることは就職活動と同じような事態が起きるということ。人物重視の試験の代名詞といえば、就職活動でしょうが、確実にこの試験制度に改めたら、自殺者数が増えるでしょうね。高校生や浪人生の自殺者数が増えると思う。それでも構わないっていうのならアレだけど、国としては自殺者数減らそうとしているわけでしょう?人物重視の比率がかなり高まるということは、自分の努力で壁を突破できる余地が限りなく少なくなり、受かる、受からないの基準がそもそも分からないのだから、どのように努力をすれば良いのか?も分からない、落ちた場合には原因も分からないから、尚更そこから受かるための努力のしようがない。従来の大学受験は、勉強さえしていれば良かった。人よりも1点でも点数をとるという基準も誰の目から見ても明確だし、落ちた場合には、できなかった部分を補強する勉強をさらに進めれば良いだけ。つまり、勉強さえしていればいずれ受かるだろう。って希望が見えるわけですよ。

 

でも、面接とか、集団討論とか、プレゼンテーションとか持ち出されたら、先ほども言ったように努力さえしていれば受かるという希望が見えないわけ。基準も分からない、採点者の裁量が相当程度含まれることは確実、何をどう努力すれば受かるのか?永遠に答えは出ませんね。つまり、1年頑張っても受からなかった人は、もう一生受からないんじゃないの?という不安に苛まれてしまいます。将来に一切希望が見えません。受験しないで就職を選ぼうにも、就職活動も一緒ですからね。その結果、自殺者数が増えるってことです。残酷ですよ。勉強ってのは本人が努力すれば知識がどんどん増えていって、偏差値も上がっていって、受かる大学も増えていくという誰にも公平性が非常に高い選抜方法だと思います。ただ、人物重視の試験というのは、いわゆるコミュニケーション能力が重視される割合が非常に高い。このコミュニケーション能力というのは、非常に曖昧な概念だけど、よく言われている指標で言うならば、これは個人の性格に大きくかかわるものであり、後から努力で変えるのが難しいものです。つまり、高校生辺りになってから、じゃあ今からコミュニケーション能力高めようか!と言って高まるような単純なものじゃない。ここでも努力でどうにからない。という問題が潜んでいる。

 

そして、それを評価する側の問題もある。確実に客観的に優劣が測れる筆記試験ではないために、採点をする人の主観は間違いなく入る。それが入らないって言う人がいるかもしれないが、一体誰が信用すると思っているの?仮に主観が1ミリたりとも入ってないとしても、公平に審査されている保証にはならないのですよ。要は面接や集団討論、プレゼンテーション試験をする場合には、その内容を点数化するわけですよね。いくら百戦錬磨の面接官が面接をして、実際に生徒を見たとしても、点数化する段階で間違いなく、裁量が含まれるわけじゃないですか?つまり、この子良いな!とか、この子ダメだな!ってのは確実に分かるにしても、じゃあそれが何点なのか?を決める際に、公平できるわけがないのです。この子良いじゃん!って思った生徒が100点なのか、95点なのか、90点なのか、あるいは80点なのか?それは面接官が変われば絶対に変わる。面接官が変わらなくても、同じような印象の子を全く同じ点数をつけるとも思えないですし。だから、例えば司法試験等で行われる口述試験みたいなら良いかもしれない。あれは面接みたいなものだけど、正解が存在する試験だから、公平性や客観性はある程度担保できる。

 

ただ、ここで改革案が示されている試験はそういうものではないでしょう。そうなると、先ほど指摘したように面接官がいくら人を見分けるプロ(そんな人間まずいないと思うが)だとしても、彼らはそれを点数化するプロではないため、点数化したときには公平性や客観性は全く保てないのです。面接官に「あなたが90点と85点をつけた、それぞれの子の差を説明してくれ」って言って、説明してくれたとしても、それが5点の差になるのは妥当なのか?ってのは人によって感じ方が絶対に違いますよね。85点をつけられた子よりも90点をつけられた子の方が点数が高いのは納得するにしても、それが5点の差で良いのか?いやいや7点くらいじゃないか?何を言う?3点くらいで十分だろ!?といった議論は間違いなく起きる。人によって、優劣の差を点数化する際には間違いなく意見が分かれるはず。よって、いくら人生経験豊富な人が審査を担当したとしても、客観性と公平性は確実に担保できないのです。彼らは点数化するプロではないから。というか、点数化するプロなんていないから。その数点の差が合否を大きく分けることになるわけじゃないですか?でも、数点の差なんてのは面接官の裁量を考えたら当然生まれる点数の差ですよね。ということは、試験を受ける生徒の能力と同等に、面接官の裁量が合否を大きく分けるのがこの大学入試改革案なんですよ。別の言い方をすると、知識を生かして自ら課題を解決する能力なんて見ようとしても見られない。単に面接官の裁量の割合が大きくなって、起きるのはただ公平性と客観性が欠如した、受験生から全く納得イカナイ試験制度になるだけ。それを国の人間は気付いているのか?

 

そして、最後に言いたいのは、こんな改革案を実施して一体何を目指しているのか?何の意味があるのか?ということです。そもそも大学ってのは勉強をするのが大前提なのだから、その勉強ができる生徒を集めれば良いだけなんです。勉強を真面目にやってくれるには何が必要ですか?別に何もいらないですよね。やる気くらいじゃないですか?それを入試を通して見てきたんじゃないですかね?大学はそもそも勉強をするところなのだから、入試で見るべき点は勉強をする気がそもそもあるのか?ないのか?それで十分でしょう。国がやろうとしているのは、大学での過ごし方以上に、そこを卒業した後のことが含まれすぎている。つまり、将来就職をするときに困らないため、国を背負有能な研究者になってもらうため、世界に羽ばたく有能なグローバルな人材を育成するため、そういったあまりに大学4年間とはかけ離れたビジョンを大学入試に押し付けすぎてる気がするのです。

 

それは各自がそういう道に進みたいと思ったときに、自ら推し進めれば良いものであって、今の高校生将来は全員そういう道に進む、またはそういう方向性で生きていくとうのが勝手に決められてしまっている気がするのです。そういう道を歩みたいと思っている人には別途そういう支援をしていけば良いだけです。また、現在だってAO入試や推薦入試が存在しており、人物重視の試験はあります。そこを強化すれば良いだけの話なのです。大学に勉強する目的で入りたい人は、単純な学力だけを見る一般入試を受ければ良いし、将来を見据えた人材を育成するため、そういう目的で大学に入りたい人はAO入試や推薦入試を受ければ良いです。個人の価値観とか、将来のプランに合わせて選びたい方を選べば良いだけの話なのです。だって、卒業後は仕事をしないで、どこか旅に出たい!って人に、就職活動のためとか、研究者になるためとか、グローバルで活躍するためとか、そういう意味合いをぶつけてどうするの?その人のためになってないでしょ!余計なお世話にしかなってないんですよ。要は普通に会社で働くにしても、研究者になるにしても、世界をまたにかけたビジネスをするにしても、要は国の経済や将来に貢献してくれない人はいらない!って言っているようなもんでしょう。というか、大学に入るような人は卒業後はそういう道を歩むに違いない!歩まないとおかしい!と、勝手に決め付けていると思うのです。

 

先ほどの言ったように、そんなものは個人が自由に決められるものであるのだから、ここで言われている人物重視の改革案なんてものは、大学入試とは本来何の関係もないんですよ。大学は勉学に育む場であり、将来のキャリアプランを見据える場じゃないのです。将来のキャリアプランを見据える場として機能させている人もいますが、本来も目的はそこじゃないし、大学生全員にそれを強制させるのもおかしい。大学という場の真の位置づけを国が理解できていないのではないか?と思います。今回言われている大学入試改革案を実施することのメリットもなければ、それを公平や客観的に行える術もないし、それを行うことの目的も意味不明と、良いことなんて1個もないじゃん!?ってのが、私の率直な感想です。まあ、この国は本当に人物重視や面接ってものが好きなんだな(笑)、人物重視にすれば良い人材がとれる思い込んでいるんだな(笑)と、思わずにはいられません。

 

 

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