お店で出てきた料理を勝手に写真撮影してブログにアップすると言う行為は別に珍しくないもので、多くの人も何気なくやっているかもしれない。でも、お店によってはそういう行為を好ましく思っていないところもあるという。あと、場合によっては他のお客さんにも迷惑がかかることもあるでしょう。「http://news.livedoor.com/article/detail/9887870/」では、そういう行為に興じるお客さんを批判している記事が載っているのだが、イマイチ腑に落ちない点もある。それを以下で紹介していきたいと思います。
>店が禁止している料理写真の撮影を、お金を払っているから客の好きにして良いというのは客のわがままだ。店から写真撮影を禁止されているならば、客はそれを尊重すべきだ。
こだわりのある店は、いろいろなものにこだわっている。例えばフレンチであれば、客が食べるペースに合わせて最高のタイミングで料理をサーブしていくのは当たり前のサービスだ。料理の見た目、温度、ワイン、雰囲気、すべての要素をコーディネートしていくのは一流レストランにとって当然のことだ。
最高の状態で料理を食べて欲しいのに、それが写真撮影によって損なわれるのであれば、写真撮影は禁止されて良い。店側が写真撮影を禁止するのは、周りの人への迷惑ということもあるが、自分たちがこだわりを持った料理を最高の状態で食べてもらおうという店側のサービスだからだ。
私はお店があらかじめ写真撮影を禁止して料理を提供している場合には、それに従うべきだろうと思う。ただ、そういう決まりがなく、注文した後(購入後)にそういうことを言われても、私は従う必要はないと思う。あと、お店側のこだわりとか、サービスが損なわれるから、禁止されてもやむなしを書いてあるのだが、私はこれがどうも納得いかないのです。料理の写真を撮ることと最高のタイミング、見た目、温度、雰囲気にどう関係があるのか?ということです。確かに料理人をそういうところにもこだわっているでしょう。でも、それが写真撮影によって損なわれるというのはどういうことでしょうか?強いて言うなら、雰囲気くらいだと思うのですよ。ただ、雰囲気についても別に写真を1枚撮ることで、それが台無しなるというのは、ちょっと想像ができない。こっそりと静かに写真撮影に興じているのならば、それに気付かない人だって大勢いると思うのです。
>もちろん、私も料理写真を撮影して、ソーシャルメディアに公開することもある。ただ、それは店側が許可しており、周りの客に迷惑にならないことが大前提だ。料理の楽しみ方はいろいろだから、写真撮影が絶対に禁止とは思わないが、客が絶対でもない。
私は海外に行く機会も多いので、海外のレストランも利用する。そこで感じるのは、料理写真を撮影する人の割合が日本よりも低いということだ。日本人の料理写真の撮影比率は世界の中でも高いと感じている。東京五輪招致で、滝川クリステルさんが「おもてなし」と言ったように、日本人の心の底には「おもてなし」や「気遣い」がある。自分さえ良ければ良いという考え方のもと、店の思いや周りの客への配慮などが欠けるのはいかがなものかと思う。
お金を払っているお客さんが絶対というつもりはないが、お客さんがお金を払って手に入れて料理自体はお客さんのものに違いない。例えば、スパゲッティを注文して、それをお店においてあるフォークではなく、箸で食べ始めたらどうか?料理人によっては「むっ」とするかもしれない。ただ、それは私から言わせれば、そのスパゲッティそれ自体はもうお客さんのものであり、それをどう食べるか?はお客さんの自由で構わないと思う。そんな食べ方をされたら、お店の雰囲気が台無しだ!という人もいるかもしれない。ただ、1利用者が細々と箸を使って食べていることで、どう雰囲気が壊れるのか?私には理解が出来ない。料理を作ったお店側が、料理の食べ方に関するまで絶対的な権限を持つというのであれば、同じ理屈でお金を払って手に入れたものをどのように食べるか?についてはお客さんの専権事項で良いと思うのです。少なくとも、「このお店ではフォーク以外での食事を禁止する」と注意書きでも貼ってあれば話は別ですけどね。
実際、客観的に見て他のお客さんの迷惑にならない、またはお店の雰囲気に影響を与えない写真の撮り方はあるはず。法律的にいうと、無断で写真を撮ってブログにアップすること自体は違法ではない。マナーの範疇ということになってしまう。しかし、あらかじめお店が禁止しているのにそれをやると違法になる。したがって、私の場合はここで線引きしているのですが、注意書きがない場合には私は許可なく撮って良いと思う。勿論、客観的にお店の雰囲気や他のお客さんの邪魔にならないことが条件だけど。一言断れば1番良いのだろうけど、それも本来は必要ないと思う。それは出された料理はお金と引き換えにお客さんの所有物になるから、それ自体に許可をとる意味が分からないから。
実際、これと同じことを理由に写真撮影はご自由に。としているという飲食店の意見もありました。お店によっても写真撮影をよく思っていないところもあれば、むしろ光栄くらいに思っているところもある。光栄に思っているところは放置すれば良いだけだし、そうじゃないところはあらかじめ禁止です。と、分かりやすく掲示するなり、周知するなりした方が良いと思います。さらに言うとレシピなどは創作物として認められないと著作権といった法的保護は受けられない。つまり、誰が作っても同じようなものになってしまう料理については法的保護はないのです。吉野屋の牛丼を勝手に撮影しても、著作権的には問題ないのでしょうね。となれば、どこで撮ったか?分からないくらいにその料理のアップの写真であれば、理屈的にも法的にも文句を言われる筋合いはないということになってしまう。写真を公表することで、一般的に何かしらの権利侵害は認められないからです。

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