今から4年くらい前に、「水曜日のダウンタウン」という番組で、雨の日にはフィレオフィッシュがよく売れるという説が紹介された。これはマクドナルドで働いている店員の多くが実感しており、通常時の1.5~2倍くらいよく売れているらしい。しかし、なぜ雨の日になるフィレオフィッシュがよく売れるのか?の理由はマクドナルド側も分かっていないらしい。詳細は「雨だとフィレオフィッシュがよく売れる? TV番組が取り上げ話題に。(2016年4月28日) - エキサイトニュース(1/2)」から引用させてもらう。
>日頃から視聴者が疑問に感じている説、検証して欲しい説などを募集している同番組には、複数のマクドナルド店員経験者から「雨の日にはなぜかフィレオフィッシュがよく売れました」という投稿が寄せられたそう。そこで東京・新宿にある店舗で店員に話を聞いたところ、登場した2人の店員は「それは本当です」「マクドナルドあるあるです」と、この説を認めた。
店員の体感としては1.5~2倍はフィレオフィッシュが出ているというが、その理由についてはよくわからず。番組は日本マクドナルドの広報にも直撃したが、「フィレオフィッシュのバンズを蒸しているのでフワフワで温かいので、食べると体が温まるから」「雨で体が冷えると揚げ物が食べたくなるから」というフワッとした回答で、科学的根拠はなく、「(本社でも)本当のところは分からないです。そういう風にみんなが思っている都市伝説的なことだと思う」と、結局本当の理由は分からなかった。
これはインターネット上でも当時議論を呼んだようだが、明確な回答を出せる人はいないようで、個人的にはこの世の謎の1つにでもしたいくらいなのだが、この説を紹介したときにゲストで出演していた篠原ともえさんの推測が以下となっているのです。
>このVTRをスタジオで見ていたゲストの篠原ともえ(37歳)は「(雨が降ると)普段マクドナルドに行かれない方が入るんじゃないですか? お肉は召し上がらないけど、お魚なら頼もうって方がもしかして…」と鋭い持論を展開。雨宿りついでにマクドナルドに入った“非常連客”がフィレオフィッシュの注文を増やしている可能性に、スタジオの出演者一同、説得力を感じている様子だった。…
この意見は、実はインターネット上ではかなり賛同者がいるようで、賞賛されているのです。最有力みたいな感じで扱われているのです。この記事でも「鋭い意見」と言われているし。でも、私はなぜこの意見がこんなに賞賛されているのか?理解ができません。説得力ってどこにあるの?(笑)と思うばかりです。私はこの意見は正直ツッコミどころが結構あると思っているのです。この意見はそもそも雨宿りをする人たちがフィレオフィッシュの注文数を増やしているという見方になると思うけど、実は大きな穴があると思っている。それはこの説では、結果的にフィレオフィッシュのみの注文数が普段の1.5~2倍には増えないのではないか?ということなのです。なぜならば、篠原さんが指摘する客層というのは、かなり限定された人たちだからです。①雨が降ったときに傘を持っていない、②雨宿りのためにマクドナルドに避難する、③店内で何かしら注文をする、④フィレオフィッシュを頼む、この4つの条件を満たした人しか数として算出できないのだが、この4つの条件を満たした人がそこまで多くいるだろうか?というのが疑問なのだ。
普段のフィレオフィッシュの注文の絶対数が分からないのだが、雨に降られたときに傘を持っていない人がそんなにいるのかな?(朝から降っている場合にはほぼ全員が傘を持っているはず)とは思う。折りたたみくらいは入れている人も多そうだし。そして、雨宿りができるお店はマクドナルド以外に多くあると思う。番組で取り上げられていたのはマクドナルド西新宿店なのだが、新宿駅に避難するという方法もあるし、他にもいくつか避難場所に候補がある中でマクドナルドを選ぶ人間はそこそこはいそうだけど、新宿はお店も多いし、選ばれる率がそんなに高いのだろうか?さらに、雨宿りのためにお店に入った人が注文をするのだろうか?という疑問があります。雨宿りが目的なのだから、注文をする必要性がない(雨宿りのためにお金を払って注文をするならば、コンビニとかで傘を買って帰宅した方が明らかに得策)のだ。フィレオフィッシュは、マクドナルドの公式サイトで確認すると単品で320円らしい。傘は400円くらいで買えるので、傘を買って今すぐに帰った方が絶対に良いだろうと思う。わざわざ320円を最低でも負担して、そこで雨がやむまで時間も無駄にしないといけない愚策を多くがとるだろうか?私であれば傘を買って帰るか、何も注文しないで雨宿りするか?のどっちかですね。傘を買って帰宅するという選択肢が思い浮かばず、マクドナルドに入り、気まずいから注文をするという人もいるかもしれないけど、そこまで多数派とは思えない。だから、注文を仮にしないといけない空気を感じているならば、マクドナルドで雨宿りをせず、傘を買って帰宅する人間の方が多数だと思う。
そして、仮に注文をする人がいても、フィレオフィッシュよりも安い値段のメニューはいくつかあると思う。ポテト、飲み物類、ハンバーガー、チーズバーガーなど。雨宿り目的でお店に入った人が、気まずいから仕方なく注文をするとしても、なぜ値段がそこそこするフィレオフィッシュなのだろうか?というのが疑問です。雨の日は客層が変わるというのは良いとしても、なぜ普段と違う客層の多くが肉は食べないけど、魚なら・・・という人たちなのだろうか?というか、肉は食べないけど、魚ならという人たちが雨の日に都合よく多く来店するのだろうか?篠原さんは、そういう人たちは普段マクドナルドを利用しない人たちとしているけど、肉を好まない人はポテトとか、飲み物を注文するという可能性もあるわけですよ。ましてやお腹が空いたという理由でお店に入ってきたわけではない人が多いはずですから、気まずいから注文をするならばできるだけ値段が安いものをチョイスするのが自然だと思うのです。肉を好まない人がマクドナルドで注文をするときに、フィレオフィッシュが多数派になる理由がない。肉料理が嫌いな人は肉料理を注文しないということは言えても、肉料理が嫌いな人は魚料理を注文するまでは言えないということなのです。
マクドナルドは魚料理以外も多くの肉料理じゃないメニューがあるわけですし。なぜその中でフィレオフィッシュばかりが選ばれるの?という理由が存在しない。ネット上で調べてみると、篠原さんの意見に納得している人がかなり多くいるみたいなんだけど、どこに納得できる要素があるの???(笑)と、不思議でしょうがないですよ。おいおい、日本人って頭悪すぎないか?(笑)と、本当に呆れてしまったくらいです。魚料理以外にも肉が使われていないメニューはたくさんあるわけだから、肉嫌いな人が肉が使われていないメニューを注文するとしても、ポテト、ドリンク、アップルパイ、アイス、ホットケーキなど、肉が使われておらず、かつフィレオフィッシュよりも値段が安いメニューは結構あるのだ。雨宿り目的でマクドナルドに入って、何かを注文するとして、その人が肉料理が嫌いだとしても、なぜこちらの販売量は普段よりも大して増えず、フィレオフィッシュだけが一気に増えるのか?の説明がつかない。つまり、篠原さんの意見はフィレオフィッシュだけが通常時の1.5~2倍に増える理由としては明らかに現実的じゃない。つじつまが合わない。どこが鋭いのか?どこに賛同できる余地があるのか?全く分からん(笑)
私も雨の日にフィレオフィッシュがよく売れる理由は分かりません。ただ、私がその理由を考察するとしたら、1番確率が高そうなのは「そもそも雨の日にフィレオフィッシュだけが特に多く売れているということが店員らの錯覚である」という説になると思います。引用でも書かれているけど、店員さんの「体感」ってなっているじゃないですか?番組で紹介されていたのは、店員らの体感なのです。データがちゃんとあるのか?というのがそもそも疑問なのです。マクドナルドに売り上げのデータはあるだろうが、その日の天気との関連までのデータがあるのだろうか?と思う。雨の日というのも、いろいろなケースがあって、朝から降っている日や夕立みたいなケースもあるし、一概に同じ雨の日でも同じと扱っていいとは思えない。仮に天気との関連の売り上げのデータがあったとしても、朝から降っている日は雨宿りの客はほとんどいないと思うから、そういう日まで雨の日とカウントされていたら、そもそもこの説を検証するための正確なデータになっていない可能性がある。雨宿り目的の人がフィレオフィッシュの注文数を増やしているとしたらね。そして、こういう説ではそういう細かい区別をしないといけないと思っているのだが、そこまで細かいデータがあるんですかね?番組ではマクドナルドの広報の人が理由を考えて説明していたけど、そもそも雨の日にはフィレオフィッシュがよく売れているというデータがあるとまでは明言していなかったのです。つまり、番組を見る限りでは、あくまでも店員の体感が根拠となっているのではないか?と思われます。
つまり、体感がデータになっているということは、絶対にそれが起きているとは言えない可能性があるということ。つまり、何らかの理由で店員が錯覚をしているだけという可能性も残るのです。じゃあ、何で錯覚を起こしたのか?という点が重要だ。これも私の推測だけど、雨の日には買い物に行きたくないので、昼ごはんなどを近所のマクドナルドで済ませる人が増えると思う。すると、雨の日はそうじゃない日と比べて、客の絶対数が多くなる。客の絶対数が多くなるということは、注文されるメニューの数も増え、自動的にフィレオフィッシュの数も増えやすくなる。しかし、このときにフィレオフィッシュ以外のメニューも実は普段よりも増えているのだが、店員さんの印象に残っていないだけではないのか?ということです。それはどうしてか?というと、フィレオフィッシュ以外のメニューはいつもよりも注文数が増えていても、そう感じられないからということです。例えば、ハンバーガーやチーズバーガーのメジャーな商品は雨じゃない日の注文数も元々膨大であり、それが雨の日の利用客によって注文が増えても増えたことに気付かないのではないか?300個が450個くらいになっていても気付かないかもしれないってことなんです。元々が多いから、多く注文されるのが当然であり、普段と比べて多いという発想になりづらい気がするのです。逆に例えば、アップルパイとか、相対的にマイナーなメニューは元々の注文数が少ないが、雨の日に増える分も少ないので、増えていることに実感がないのではないか?10個が15個になっていても気付かないんじゃ?ってことなんです。
そして、元々の注文数が多すぎる、少なすぎるという極端ではないような、その間のちょうど良いところに位置するのがフィレオフィッシュなのではないか?というのが、私の回答になります。100個が150個くらいになっていると、店員さんが気付くのかもしれないっていうのが、私の中の1つの回答だが、はっきり言ってこれも単なる推測だし、当然ながら穴はあると思っている。ツッコミどこが自分でも思いつく。ただ、私の中では篠原さんの考えた説よりは、少なからず可能性が高いのではないか?と思っています。私の中ではこれ以上の回答が思いつかないので、結局は謎は謎のままです。先ほど言ったように、フィレオフィッシュが本当に雨の日に1.5~2倍まで増えているというのが真実なのか?という証拠がまずないのだから、そこから明らかにしないといけないし、この説それ自体がそもそも穴だらけということになります。
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