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今後の日本において、バブルが再び到来する可能性は0に近いと思う

日本で言われるいわゆる「バブル景気」は1990年前後に発生していたものです。あれから約30年経ちました。バブルって30年周期くらいで起きるという話を聞いたことがあります。じゃあ、そろそろなんじゃね?と思われるわけですが、起きる気配がありません。30年ほど経つと、経済の中心となる人物が変わる。それによってバブルを経験していない人たち(痛い目に遭っていない人たち)が経済の中心となる。だから、バブルは定期的に何度も起きるんだ。といったことを以前テレビで池上彰さんが言っていた気がします。でも、私は今後の日本でバブル景気は絶対に発生しないと思うんですよ。ネットでは、バブルの再来を待望している人はそこそこ見つかりますが、1990年前後に起きた規模のものはもう望めないと思う。理由はいくつかあります。

 

・「バブルとは何ぞや?」を詳しく理解している人が世の中に増えすぎた

バブルが発生するためには、バブルを知らない人が世の中に多くいる必要がある。または経済の中心に居座る必要がある。これは池上さんが言っていたことですが、私もそれは同感だ。でも、バブルという概念は世の中にかなり普及しているように見えます。直接経験していない人でも、だいたいなんのことか?知っている人は大量にいると思うのです。私は1988年生まれで、いわゆるハンカチ世代の人間なのですが、生まれた当時はバブル全盛期だったんじゃないですか?当時の記憶はないけど。つまり、バブルの状況はリアルタイムでは知らない。経験していない。でも、バブルに対して割と理解している方だと思っています。今はインターネットがあるから、バブルに関しての情報はいくらでも手に入るし、Youtubeとかで著名人がバブルについて解説している動画も山ほどある。オリラジの中田さんとかが有名かもね。バブルを経験していない人でも、バブルに詳しくなれる環境が整ってしまっている。バブルとは何か?何が原因で発生し、崩壊したのか?崩壊後の日本はどうなったのか?そんな状況が文章としてではあるが、理解はできる。バブルが発生するためには、後にバブルと言われる現象が起きた際に、これはバブルではないと信じる層が大量にいる必要があると思うが、それはもう無理だと思うのです。

 

・バブルの概念が普及したことで、崩壊に備える人が増えすぎた

バブルという概念が、バブルを直接経験していない人たちにまで普及したことで、バブルに対する備えができるようになりました。かつての日本で発生したバブル景気の頃は、特に土地は永遠に価格を上げ続けると思っていた人が大量にいたみたいなんです。だから、土地は持っているだけで資産を増やす効果があると信じ、下がる前に売ろうと考えている人が相当少なかったのではないか?と思われます。土地の値段が永遠に上がり続けると思えれば、買い手がいなくなることはないし、買って損をすることもないし。ということで、売る人が非常に少なく、買い手ばかりの世の中になって、価格は確かに永遠に上がり続けるという予測が描けても、不思議ではなかったのかもしれない。

 

でも、土地の値段はあるときから急速に下がり始めました。政府が介入したからです。土地の値段が下がるように画策したのです。そういう歴史も、現代の人は割と知っているんじゃない?ってことで、バブルは崩壊する、永遠に値を上げ続けるものなんて世の中にほぼないのでは?という発想になりやすくなってしまいました。つまり、これはバブルかもしれないと予測し、対策をする人が増えやすくなれば、投機の過熱、そして景気への刺激も起きづらくなるでしょう。それに現代では、当時と比べても銀行への規制が厳しく、自由に融資がしづらい面があるため、そこも理由の1つです。バブルをバブルとは認識せず、崩壊の予測をしない、できない人が大量にいたから、かつての日本のバブルは成立した。しかし、そんな人は現代ではかなり少なくなっていると思う。

 

・現代は投機の対象が広がりすぎた

かつて起きた日本のバブルにおいては、土地と株への投機が進んだと言われています。当時の投機の対象となるものは今と比べると、かなり限られていたと思います。現代は投機の対象があまりにも多い。遊戯王カードなどのトレカとか、あとはレトロゲーム、特に最近はニンテンドーDSなどは熱かったしい。他にも探せば多くあると思うんだけど、投機の対象は確実に分散している。この時期は多くがこぞって不動産に関心を持ったらしいが、分散すると局所的なバブルにしかならないのではないか?と思われます。局地的にしか起きない以上、当然ながら時期はばらけるため、日本全土がバブルだと認識できる状況になりづらい。そもそも土地や株と違って、こういう対象は非常にニッチだと思うので、社会からも注目されづらい。実際、こういった業界で短期的なプチバブルみたいなのは起きているんですよ。遊戯王カードに関しては私は詳しいけど、去年の段階で確かにバブルと思われる現象は起きていた。しかし、数か月程度で崩壊しました。それが定期的に何度か起きています。この数か月程度の間に大きく儲けた人はいたと思いますけど、結局長続きしないですし、もちろん損をした人もいたと思う。

 

それは結局、これはバブルだと実感している人が多くいたからでしょう。遊戯王カードのバブルに関しては、特定のジャンルのカードが高騰している状況下において、すでに「バブル」という言葉が使われていました。つまり、いつか崩壊すると多くが予測していたのです。さっき言ったように、崩壊が予測できれば、あるタイミングで売り抜けようとする層が出てきてしまい、高騰の過熱はいつか抑えられる。株みたいに損をする前に売ってしまおうと多くが考えるわけだから、かつてのバブルみたいに「土地の値段は永遠に上がり続ける」なんて発想を持つ人はなかなかいない。だから、バブルの規模はたかが知れているという状況になる。それは他の業界でのバブルでも同じだと思う。

 

・お金を使うことに消極的な人が増えすぎた

当時の社会状況を、私は正確には知りませんが、お金を使うことに積極的というか、いい意味でも悪い意味でも何も考えていない人が多かったように見えます。とにかく高いものを買ってしまうという心理状態があったようで、日産のシーマが飛ぶように売れたという話も聞いたことがあるのです。当時の買い物の動機の1つが「値段の高さ」みたいだったらしいですから。高いものを何も考えずに買ってしまう。そういう人が増えれば、景気的にはプラスかもしれない。しかし、現代の庶民がそれをやっていたらバカにされる可能性がある。つまり、現代ではやりづらいわけだ。当時と比べて、今はリスクに対して、将来に関して非常に敏感で、無駄なお金は使えないという発想の人が相当増えただろう。この価値観や感覚は今後変わるとは思えない。日本人の平均年収が年々減っていく傾向にある状況を見ると尚更です。1990年前後は銀行も簡単にお金を貸してくれるし、人々は簡単にお金を使うしということで、今と比べたら異常な社会状況に見えてしまう。そんな価値観が大衆に蔓延しているならば、もちろん異常な行動をあえてとる人は少ないので、バブルになりようがないのです。

 

バブル―日本迷走の原点―(新潮文庫)

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