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ジェットマンの天堂竜と藍リエ(マリア)の愛とその生涯が切なすぎて・・・

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鳥人戦隊ジェットマンは1991~92年まで放送しており、去年から今年にかけて30周年を迎えることになりました。恋愛要素のある作品ですが、私はそういう作品は今までほとんど見たことがありません。強いて挙げるならば、「電車男」くらいでしょうか?でも、他人の恋愛に無関心な私ですら、夢中になって見ていたのがジェットマンになります。私は子供の頃にジェットマンをリアルタイムで見ていましたが、3歳だったので鮮明な記憶はありません。したがって、ジェットマンではよく語られる衝撃の最終回についても記憶にはなかったのです。ただ、中学生のときに当時の友達がジェットマンに詳しいのか、最終回での衝撃的な内容を話していて、え?そんな内容だっけ?とその頃は思っていました。その後、なぜか妙にジェットマンに興味を持ち、高校1年生のときに近所のツタヤでVHSを借りて、ちょっとだけ見ていました。ただ、近所にツタヤが3軒あった(現在は3軒ともなくなっている)んだけど、いずれも最終巻だけなかったんですよ。誰かに借りられていたわけではなく、最終巻自体が置いていない状況でした。

 

当時は最終巻以外は全部見たわけではなく、とびとびで見ていたのですが、最終巻の1個前の巻の最後の話が「死を呼ぶくちづけ」という回で、その続きが非常に気になる終わり方をしていたのです。そして、次の話の予告も入っているのですが、その予告に関して、むっちゃ気になる!という内容であり、なんとかして続きを見たい、ジェットマンを最後まで見たいと思っていたところに、鳥人戦隊ジェットマンのDVD発売のニュースが飛び込んできたわけです。そんなわけでDVDを買って、1話から最終話まで改めて見ることができました。で、48話の死を呼ぶ口づけの次は49話「マリア...その愛と死」という回なんですが、私は全51話の中でこの49話が1番印象に残っています。ずっと見たくて焦らされたというのも理由の1つですけど、戦隊ものとは思えない、非常に切ない、悲しいという意味で、思い出深い回なのです。1度見たら一生忘れることができない、それどころか語らずにはいられない、そういう感覚になります。以下は盛大なネタバレを含んでいます↓

 

この回の主役と言えば、マリアになります。マリアはジェットマンが戦っている敵の女幹部です。しかし、その正体はジェットマンのリーダーであるレッドホークこと天堂竜の彼女になります。本名は藍リエで、竜にとってはリエは死んだものと思っていました。第1話で、この竜とリエはともにジェットマンの正式メンバーとして予定されていたものの、次元戦団バイラムという敵が襲来し、彼らが働いていた基地が壊滅に追い込まれ、竜とその上司である小田切長官は無事だったものの、リエは謎の空間に引き込まれ、それ以降行方不明となります。実際、ストーリーが進んでもリエは一切登場せず、竜にとっても、視聴者にとってもリエは死んだんだと思い込まされていたでしょう。しかし、中盤くらいで、序盤から登場していたバイラムの女幹部であるマリアが突如、リエに戻るシーンがあるのです。最後までマリアの姿でいたわけではなく、ついに正体が発覚します。ここでようやく竜、そして視聴者はリエは生きていた!しかもマリアの正体がリエだったんだ!と気付いたわけです。ただ、リエは生きていた!これで元の2人の生活に戻れる!とはなりません。リエはバイラムの幹部であるラディゲの洗脳によってマリアとなっていたのですが、その後再びリエはマリアとなり、また元に戻ったりを繰り返しながら、ついに物語は終盤へ、そして死を呼ぶ口づけ~マリア...その愛と死の回を迎えます。

 

特にマリア...その愛と死の回では、人の血を吸う獣のような状態になっていたリエに対して、竜がキスをすることでようやくリエの状態に完全に戻ります。最後になって、本来のリエの状態となるのです。しかし、以前と違ってマリア時代の記憶も戻ってしまい、本人は戸惑うわけです。自分は今までなんてことをしていたのか?そういう罪の意識に駆られ、竜と元通りの生活に戻るなんてとてもできない。そんな感覚になってしまいます。リエ自身がマリアの正体に気付くというシーンです。そして、まさかですよ。竜の元を離れて、その場にいたラディゲのもとに向かい、彼に対する忠誠のような言葉を口にし始めます。その言葉を聞いた竜はショックを受け、ラディゲは高笑い、そんな対照的な光景の中で、リエは油断していたラディゲの背中に剣を突き刺し、今までの恨みを晴らします。しかし、その行為に逆上したラディゲは逆にリエに対して剣を斬りつけ、リエは致命傷を負うのです。この時点で、リエ自身は自分は助からないと悟り、自分を早く忘れてほしいと竜に懇願します。罪の意識から、リエは死ぬ覚悟でいたのでしょうか?だからこそ、殺される覚悟でラディゲに一太刀浴びせたという見方もできると思います。このラディゲはジェットマンにとってのラスボスになりますが、当初はどのロボットでも歯が立たない状況だったのに、リエが背中につけた傷が弱点であることが露呈すると、そこを攻めて最終的には勝ちます。あのときリエがラディゲを攻撃していなかったら、地球は滅ぼされていたかもしれない。戦士として、地球を救う任務を全うする竜にとっては、自らの恋人の命を犠牲にして、それを実現したわけですが、やっぱり切ないです。

 

その後、リエは死んでしまいますが、その最期を看取ったのは竜ではありません。竜は現実を直視できず、そしてその場から動くこともできず、代わりに敵幹部の一員であるグレイがリエを海まで運んでいきます。このグレイは人間ではなくロボットなのですが、以前からマリアが弾くピアノの音色に惚れており、できれば人間に戻してやりたいと以前から思っていました。グレイはリエを抱きかかえ海まで運ぶと、そこでリエが生前最後の言葉を口にします。その内容は竜に対するものであり、グレイに対するものではありません。「できることなら竜ともう1度やり直したかった」という、未練たらたらな想いを口にして、リエは死ぬのです。そして、そんな竜への言葉を竜自身は聞いていないのです。その場にいないわけですから。ロボットであるグレイが涙を流すと、その涙がリエに触れた瞬間、リエの身体は光のように消えていくのでした。グレイにとっては、リエ時代の部分は興味はないでしょうし、そもそも知りません。彼にとってはあくまでもマリアが関心ごとであり、そのマリアの正体が人間であることに関して、こだわっていました。マリアを想っているからこそ、人間の姿に戻して、竜のもとに帰らせてあげたかったのかもしれません。

 

恋人同士の一方が死んでしまうシーンというのは、戦隊ものでは珍しいものの、普通の恋愛ドラマでは割とありそうです。しかし、その最期は非常に切ない終わり方になっています。彼女が死にそうな状況で、その彼氏はショックで動けない、そしてその最期を看取ったのは陰ながら想いを寄せていたロボットであり、自分を目の前にしても、本人が口にするのは彼氏に対する想いであり、最後の最後まで自分はロボットなんだという思いに駆られたことでしょう。グレイが単なるロボットじゃなく、感情を持つロボットであるがゆえに、非常に印象に残ります。その後、恋人を殺された竜はラディゲに復讐を誓いますが、そんな公私混同をブラックコンドルこと結城凱が諫めるわけです。竜は日頃から戦士には公私混同は許されないと口にしており、凱がホワイトスワンこと鹿鳴館香との恋愛に耽っている最中(香の本心としては竜のことが好き)には、よく説教をしていました。私は鳥人戦隊ジェットマンを通じて、最も印象に残ったキャラはリエ(マリア)になるわけですが、同時に竜と凱の友情に関してもよく思い出される部分です。そして、そういう友情があったからこそ、ああいう最終回になったのかもしれません。

 

ジェットマンは恋愛ものと言われる部分はありますが、確かにそういう部分は顕著でしょう。特に竜、凱、香の三角関係の部分は分かりやすいです。でも、個人的には恋愛の部分で言えば、竜とリエの部分の方が印象的です。そして、恋愛とは別の竜と凱の友情もやはり象徴的だと思います。中盤あたりの「翼よ!再び」の回では、マリアの正体がリエと分かったときの竜が精神崩壊しており、幻覚でも見ているような状況になってしまうのですが、そのときには凱と香は一時的にジェットマンを抜けています。公私混同を竜に責められた後で、それに嫌気がさした凱は香を連れてどこかに行ってしまうのです。でも、竜が抜け殻のような状態になってしまったことを他のメンバーが凱を見つけ出して、それを伝えると、凱は竜のもとへ戻ってきます。そして、本気で心配して抱きしめるのです。それまで衝突が何度もあった2人ですが、凱の方から竜に歩み寄ってきます。そして、その友情が最高潮になるのが最終回なのかな?と思います。ジェットマンの最終回には、リエも一応登場します。登場するといっても、すでに死んでいるので、幻としてなんですが。ただ、かつての恋人だった竜の背中を押すような、そんな雰囲気が感じられる、独特な登場シーンなのです。最終回では、そんなリエが登場するシーンにおいて、ED曲「こころはタマゴ」のイントロが流れ、非常に感動的なフィナーレを迎えます。このこころはタマゴは超絶神曲ですから、1度聴いてほしいと思います。

 

主人公の竜の立場からすると、仮に自分が竜だったら、とてもじゃないけど耐えられないでしょう。竜は最終回で自分をずっと想っていた香と結婚をしますけど、本当はリエ一筋だったはずです。リエが死んで以降、香はリエの遺志を受け継いだかのように、竜を献身的に支えたという部分はあるものの、それでもリエへの未練が完全に消えることはなかったでしょう。しかし、リエを失った悲しみに暮れているとき、自分を支えてくれた香だからこそ、結婚を決断したとも言えますが。最後は香と結婚して、幸せそうな表情を見せる竜ですけど、そこに至るまでの経緯は悲劇が含まれており、最終的に歓喜とは評価しづらい面があります。子供向け番組に見せて、シリアスな恋愛要素が含まれたジェットマンは、大人になってからの方がより楽しむことができるでしょう。私が知っているところでは、今までにおいてスマステ、深イイ話怒り新党アメトーークしくじり先生などで取り上げられたこともあり、それだけ話題性に事欠かないのです。子供の頃はジェットマンの数年後に放送していたダイレンジャーカクレンジャーの方が好きだったと思うけど、大人になるとジェットマン一筋って感じです。実際、歴代のスーパー戦隊シリーズの中でも、ジェットマンが1番好きという人は結構いるみたいですし。

 

ジェットマンはフィクションだから、愛した恋人が死んで、その事実と決別をし、今存在している自分を想ってくれる人と結婚するというのは、綺麗な終わり方にも見えます。ただ、現実に同じようなことが起きたら?未練を捨てきれないんじゃ?と思います。私ならそうでしょうね。ジェットマンのストーリーの中には、そこそこの頻度で、恋人同士で幸せそうにしている頃の竜とリエの回想シーンが何度も出てくるんですよ。そういうのを見せつけられると、どうしても感情移入してしまいます。そういう部分があって、ストーリーが進んで、そこで迎えたマリア...その愛と死の回です。最初に見たときには、フィクションなんだけどいたたまれない感情になります。現実じゃないのに、現実で起きたことのように捉えていて、ただただ切ないという気持ちしか生まれませんでした。それが高校1~2年生の頃です。でも、当時の気持ちは今も大して変わっていません。高校2年生の時点で放送終了から10数年経っていたわけですが、現在は高校2年生のときから、17年くらい経っているのかな?だから、久しぶりにDVDをもう1度見返そうかなと思っています。ジェットマンを見たことがある人もない人も、大人になっても楽しめる作品だと思うので、よかったら見てほしいと思います。今年になって、再度DVDが発売になったみたいです。私が高校生の頃に買ったものは全5巻でしたけど、今回は全2巻で値段も安くなっています。もちろん全51話収録なので、最初から最後まで楽しむことができると思います。感動作、名作という月並みの表現しかできませんが、本当におすすめできる作品、大人だからこそ良さが分かる作品です。

 

 

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