フランスの凱旋門賞は毎年3歳有利ということが言われており、これは過去のデータを見ると、3歳馬が勝つケースが非常に多いということに基づいていると思われます。3歳牝馬、3歳牡馬が勝つケースが多く、4歳以上牝馬や4歳以上牡馬が勝てる年は極めて少ない。このことから凱旋門賞は3歳牝馬や3歳牡馬が有利という、結果からの論証が可能というのが恐らくあると思います。3歳馬は牝馬が54.5kg、牡馬は56.0kgということですが、4歳以上になると牝馬が58.0kg、牡馬は59.5kgということで、3歳と3歳の斤量差よりも、4歳以上牡馬が背負う59.5kgという絶対値が非常に負担が重いと思うのです。3歳の牡馬とは3.5kg差ですが50.0kgと53.5kgも同じ3.5kg差だけど、こちらの方が恐らく着差は生まれづらい気がします。日本の競馬で4歳以上牡馬が59.5を背負うレースはハンデ戦以外はないでしょう。G1レースではありえない。最高でも58kgのはずです。
この59.5kgっていうのは、世界の競馬の中ではどうなのか?は調べてないので分からないが、少なくとも日本の馬にしてみれば普段全く背負わない斤量だけに、ヨーロッパの馬で4歳以上の馬が勝ちづらいということを見ると、そりゃ日本の4歳以上の馬が勝てないというのもしょうがないと思えてきます。例えば、2013年の凱旋門賞では、日本のオルフェーヴルが前年の2着のリベンジをしに再戦をしましたが、優勝したトレヴというフランスの馬に5馬身もの着差をつけられて完敗しています。見た感じは完敗なんだけど、でも、トレヴは3歳牝馬で54.5kgで、オルフェーヴルは当時5歳牡馬で59.5kgを背負っていました。この斤量差を考慮すると、単純に実力差はそれほどないんじゃね?と思っています。おまけにオルフェーブルにとっては走りなれていないフランスの競馬場だけに、この結果だけを見て2頭の実力差を測ることはできない。2013年の凱旋門賞はオルフェーヴルが2着で、トレヴが勝ちました。それだけなのです。
だから、トレヴが日本の競馬場に来てどれだけの走りをするか?見たかったのだが、それは実現しなかった。トレヴの例は顕著だけれども、やっぱり凱旋門賞は3歳馬が有利なのはデータからすると歴然とした事実であり、日本はずっと4歳以上の牡馬しか送っていなかったが、2013年に初めて3歳牡馬のキズナが挑戦したり、翌年には始めての牝馬であるハープスターが挑戦したりもした。徐々に凱旋門賞を勝つための礎が整いつつある。オルフェーヴルやエルコンドルパサー級の馬であれば、4歳以上でも期待はできると思うが、やはり3歳馬で特に有力な牡馬、牝馬をこれから凱旋門賞で見たい。凱旋門賞の斤量差は日本の競馬からすればちょっと古馬に厳しいだろうと思わないでもないけど、そういう条件で決まっているので、凱旋門賞の斤量が変更されたり、見直しされることは考えづらいし、与えられた条件で勝つしかない。それが嫌ならば挑戦をしなければ良いだけなのです。でも、世界の中でも凱旋門賞のような斤量で3歳有利な面が顕著なレースっていうのもそうはない気がしますね。
フランスを含めたヨーロッパの競馬は日本とかとは違って、強い馬がこぞって3歳で引退してしまう。そういう文化なのか?合理性があるのか?は分からないが、日本で言うならば、3歳のとき強かった馬が古馬になって、また出てくる強い3歳馬と対決するシーンは胸が躍るけど、そういう世代間対決っていうのもあまり見られないということでしょうかね。4歳以上も現役を続けるのは3歳時にパッとしなかった馬という風潮があり、そこが凱旋門賞の斤量が3歳有利になっている所以なのかもしれないです。3歳の馬に勝たせようとする思惑があるのかもしれない。トレヴは3歳で凱旋門賞を勝ったけど、5歳まで現役を続けましたけどね。これは極めて稀な例かもしれないですね。日本の馬が凱旋門賞を勝つには、挑戦を続けるしかない。挑戦を続ければいずれは勝てるだろうと思います。あと一歩のところまでいっているのだから、もはや時間の問題だと思う。以前と比べても国内の凱旋門賞熱はかなり上がっているから、勝つために地盤が整ってきている面もあるし、今後有力馬がこぞって挑戦していくような雰囲気にもなるかもしれない。
キズナやハープスターのように3歳で挑戦する馬が多く出てきてほしいのと3歳では挑戦できなかったが、4歳以上になってから国内でもトップホースに君臨しているような馬がいれば、それも見たいですね。いつになるか?は分からないけど、いつかは勝てると思いますよ。凱旋門賞は日本を除けば、ヨーロッパの競走馬しか挑戦してこないレースなので、日本の馬が勝てばそれこそすごいことです。凱旋門賞の斤量で3歳牝馬と3歳牡馬が有利という状況を覆す古馬も見たいし、3歳で無茶苦茶強い競馬をした馬がその強さをフランスで発揮する姿も見たい。競馬ファンにとって、いろいろな夢があるのが凱旋門賞なので、早いうちに日本馬が勝つところを見たいというのが、本音です。

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